哺乳類における生物時計の中枢である視交叉上核の概日リズムは、約2万個の神経細胞とそれらを取り囲むグリア細胞からなる。しかしながら、単一神経細胞とグリア細胞による概日リズム安定化のメカニズムの多くは不明である。 本研究では、単一神経細胞のみの区画や単一神経細胞とグリア細胞の共培養状態の区画を形成し同時にイメージングすることで、神経細胞単独での概日リズムと神経細胞とグリア細胞が共存する状態での概日リズムを可視化解析した。その結果、単一神経細胞のみで極めて安定したリズム発振をすることだけでなく、単一神経細胞とグリア細胞が共存している状態では、概日リズム発振が異なる事が明らかとなった。
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