研究実績の概要 |
本研究の課題は,日本・韓国・台湾における外国人労働者受入れシステムについて,統計分析,文献研究およびアンケート調査,ヒアリング調査をもとに実態を明らかにし,国際比較することである さらにこの実態調査と比較分析をもとに,外国人労働者と共生していくためのアクションプランを策定するとともに,持続可能な外国人労働者の受入れシステムを制度設計し,提言する。この目的を達成するために、平成27年度は研究計画に従い、以下の研究を行った。 第一に、日本,韓国,台湾において公表された外国人労働者に関する統計データや先行研究文献を収集した。 第二に、外国人労働者の送出し国であるベトナム調査を実施した(平成27年12月)。 第三に、韓国の雇用許可制について論文を執筆した。 佐野孝治[2015]「韓国における『雇用許可制』の社会的・経済的影響―日本の外国人労働者受入れ政策に対する示唆点(2)―」, 『福島大学地域創造』, 第26巻第2号, 3-22。佐野孝治[2015]「韓国における外国人労働者『雇用許可制』と支援システム」, 『労働の科学』, 70巻12号, 8-12。 第四に、持続可能な外国人労働者の受入れシステムについて、各種の講演会・研究会などで報告を行った。佐野孝治「韓国・台湾の外国人労働者政策と日本への示唆」, 日本経済団体連合会, 2015年12月。佐野孝治「韓国の雇用許可制の社会的・経済的影響」, 日本総合研究所, 2015年6月。
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