研究実績の概要 |
本研究の課題は,日本・韓国・台湾における外国人労働者受入れシステムについて,統計分析,文献研究およびアンケート調査,ヒアリング調査をもとに実態を明らかにし,国際比較することである。さらにこの実態調査と比較分析をもとに,外国人労働者と共生していくためのアクションプランを策定するとともに,持続可能な外国人労働者の受入れシステムを制度設計し,提言する。この目的を達成するために、平成28年度は研究計画に従い、以下の研究を行った。 第一に,日本,韓国,台湾において公表された外国人労働者に関する統計データや先行研究文献を収集した。 第二に,韓国における外国人労働者の密集地域である安山市やソウル市内の九老区の政府系機関,市民団体,協会など対象にヒアリング調査を実施した(2017年3月)。 第三に,アジアにおける国際労働移動や韓国経済について論文を執筆した。「韓国の成長モデルの行きづまりと国民生活―『合わせ鏡』としての韓国経済社会―」, 『経済済』, No.251, 2016年,「アジアにおける国際移民―メリットとデメリットを中心に―」 (『アジア共同体構想と地域協力の展開』,文眞堂,2017年,近刊)。 第四に,国際シンポジウムで報告を行った。「東アジアにおける国際移民・労働移動―排他性と不寛容を超えて―」, 「国際シンポジウム 環東アジア地域における異質性の拡がりと共生経済」, 2017.3, (新潟大学共生経済学研究センター),「外国人労働者政策の日本・韓国・台湾比較」, 「国際シンポジウム 新情勢下の東北アジア地域協力」, 2016.8(中国・吉林大学東北アジア研究院) 。
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