今後の研究の推進方策 |
第一回現地調査結果の分析を経て、第二回の調査準備を行う。カザフスタン国立大学やウズベキスタンの世界経済外交大学など、現地の研究機関と共同で準備を実施し、第二回現地調査を行う。前回の現地調査協力者などの関係者とデータを再分析するとともに、現地の研究者との意見交換を行い、研究の強化をはかる。具体的には、4月-6月を調査準備に、7月-9月を調査実施にあてる。第二回現地調査の目的は、中国及び日本の中央アジア地域における役割の政治的・経済的・社会的な背景が地域内の安定化に寄与した具体例を(JICA事務所、日本センター、中央アジア各国にネットワークを拡大させている中国の孔子学院、現地のコミュニティ・民族の長老、リーダーやNGO、企業家らから)収集し、これらが中央アジア諸国の安定性という観点から利点と弱点を明らかにすることである。調査地域は、25年度からの継続性に鑑み、ウズベキスタンのフェルガナ盆地、サマルカンド州、ブハラ州、カラカルパク共和国およびアフガニスタンに接するテルメズ市、そしてカザフスタンのアルマティとアスタナを予定しているが、必要に応じて数ヶ所が追加される可能性もある。
データの分析:共同研究者間で調査結果を検討するとともに(国内旅費)、アルマティのカザフスタン国立大学とウズベキスタンの世界経済外交大学で研究会報告会を開催し、結果を公表する(補助費、会議費)。
研究成果:本研究の第一段階である理論的枠組みの検討で得た研究成果と現地調査の結果とを統合し、研究をまとめる。その上で、研究成果を日本・中央アジア双方で公表する(会議費、印刷費、旅費)。その一環として、この分野の優れた研究成果の公表する場として知られるPacific Review誌, Europe-Asia Studies誌, Journal of Contemporary China誌などでの刊行を目指す。
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