ラテンアメリカにおける女性の社会進出にとともない、従来農村や都市周辺の貧困層の女性が家事労働者として担ってきた再生産労働を移民労働者により補充する動きラテンアメリカの労働市場でみられる。この現象は、単に再生産労働市場を外国人労働者に拡大するだけではなく、低賃金、不安定雇用でも働かざるを得ない労働予備軍の存在により、家事労働者の労働条件をさらに劣悪化させている。 これに対抗するために、各国で家事労働者組合が結成され、国連家事労働者条約の批准に向けて行動するとともに、家事労働者の労働条件や福祉を向上させる動きがあるが、必ずしも家事労働者の間に組合の活動が浸透していないのが現状である。
|