• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

インド農村部からの労働移動と社会集団(ジャート)の関係:ビハール州の実証分析より

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15K01899
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 地域研究
研究機関立命館大学

研究代表者

小田 尚也  立命館大学, 政策科学部, 教授 (30436662)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード労働移動 / 社会階層 / ジャート / カースト / 看護師
研究成果の概要

本研究はインド農村部からの労働移動について土地所有と社会階層に焦点を当てて分析を行った。土地所有に関しては、土地所有サイズと労働移動の非線形なU字の関係を明らかにした。社会階層と労働移動の関係に関しては、階層の低い、かつ一般的に所得も低い指定カースト・部族に属する家計は、労働移動を行うインセンティブが高いと考えがちであるが、社会階層と労働移動の関係性は複雑であり、単に所得が低いゆえに労働移動に従事するという単純なものではないことを実証した。また同一社会階層内においても労働移動選好が異なる点を指摘し、職業カースト(ジャート)の違いがその背景にある可能性を示した。

自由記述の分野

南アジア地域研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会階層の低い家計において労働移動へのインセンティブが高いという一般的な見方をインド農村部の家計調査データの実証分析から否定し、社会階層と労働移動の関係は複雑な関係性を解き明かした点は新規性に富み学術的な意義を持つ。また同一社会階層内においても労働移動選好が異なる点を職業カーストの違いに求めた点もユニークであると言える。同様に、看護師の海外労働移動の分析から、社会階層と職業選択の関係は経済的要因によって変容する様を指摘した点も学術的意義を持つものである。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi