ラテンアメリカでは近年、農業をめぐる土地、資本、労働力、技術などの生産要素市場や、農産物の市場が大きく変化している。このような変化に対応して、ブラジル中西部では大豆やトウモロコシなどの穀物を、ペルーでは青果物を大規模に生産する企業形態の農業経営体(農企業)が成長し、供給を増やしている。 これらの経営体は、生産そのものよりも、外部から有利な条件で生産要素を調達すること、その要素を結合して効率的に生産すること、そして農産物に付加価値をつけて販売することに強みを持っている。このような経営体の成長により、関連産業とともに農業がラテンアメリカの経済成長の原動力の1つとなっている。
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