本研究は、ノーベル賞を二度受賞したらマリー・キュリーのキャリアの中でも、今まで注目されてこなかった、指導者としてのマリー・キュリーの側面に着目したものである。マリーは夫ピエールの死後、その後任としてフランス初の大学教授となり、その後ラジウム研究所の初代所長として多くの国内外の研究者の指導に当たった。マリーは世界初の最先端の科学研究所の女性所長であり、そこには男性だけでなく、多くの女性研究者が彼女の指導を仰いでいた。これらの研究者にとって、マリーは貴重なロールモデルであり、また彼女たちはそれぞれが次の世代の女性たちのロールモデルとなったことが判明した。
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