研究課題/領域番号 |
15K01953
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
岡村 祐 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (60535433)
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研究分担者 |
野原 卓 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (10361528)
田中 暁子 公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所(研究部), 研究部, 研究員 (70559814)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 地域資源 / 一斉公開 / ロンドン / オープンハウス |
研究実績の概要 |
研究期間の最終年度として、研究成果をとりまとめた図書、『まちをひらく技術 ─建物・暮らし・なりわい─ 地域資源の一斉公開』(オープンシティ研究会・岡村祐・野原卓・田中暁子著、学芸出版社,2017年9月)を出版した。本書は、建築、庭、工場、生活、なりわい、遺産などの地域資源を一斉公開することが、まちをひらく(すなわち、オーナー・ボランティア・参加者・行政など多様な主体が関わることで、情報発信や集客など観光効果をはじめ、仲間作りやコミュニティ形成を行う)ためのきっかけとして各地で実践されている22事例をベースに、理念や方法論に関して理論化を目指したものである。 本書の内容を踏まえて、前年度に日本で開催したシンポジウムに招聘したオープンハウス・ロンドンの創始者ヴィクトリア・ソーントン氏を2017年9月にロンドンまで訪ね面会し再度意見交換を行い、都市の将来像を構想し、実現に向けての手段としてオープンハウスが世界各地(30以上の都市)で実践されている状況や、この動きをさらに普及させるための国際会議の開催を予定(2018年1月に実施)していることを確認した。 また、本書を活用した研究成果の発信として、首都大学東京オープンユニバーシティ(主に社会人向け講座)において、「まちづくりの新潮流 まちをひらく技術」と題した講義(受講生約80名)を提供したほか、東京大学、駒澤大学等においても学生向けの講義を行った。
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