研究課題/領域番号 |
15K01960
|
研究機関 | 札幌国際大学 |
研究代表者 |
梅村 匡史 札幌国際大学, 観光学部, 教授 (30203590)
|
研究分担者 |
乳井 克憲 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 教授 (40150833)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 観光学 / 地域振興 / テキストマイニング |
研究実績の概要 |
初年度は、今までの研究の成果を踏まえ、国内の代表的な観光地と道内3地域の大量のテキストデータをテキストマイニングの手法で意味ネットワークを作成、類型化し、両者を比較検討することにより類似点と相違点を明らかにすることを、主課題として実施した。 下川町、秩父別町の両町を訪れ、必要なテキストデータを入手し電子情報化した。また、乙部町に関しては従来の研究の際に収集した情報を電子情報化した。今後の研究に当たり、秩父別町では渋谷副町長、下川町では谷町長と面談し、今後の研究についての協力依頼と段取りを協議した。乙部町については全研究に引き続き、工藤町議を窓口として協力体制の構築を行っているが、役所関係者との関係の構築が課題になっている。 調査対象地域の、形態素解析については終了し、若干の特徴を見出すことはできているが、各地域の類似点と相違点を明確ににするには至っておらず、意味ネットワークからも明確な違いを見いだせないでいる。今回使用したデータが、ネット上のブログ、行政から提供された観光関連情報を主たるデータ源としたため、大きな差異が生じなかったと考えられるため、現地で直接観光者からデータを収集するなどデータの収集方法を再検討する必要がある。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前述のように、下川町、秩父別町の両町を訪れ、秩父別町では渋谷副町長、下川町では谷町長と面談し、今後の研究についての協力依頼を行い、役場職員との今後の研究の方向性と手順についての説明を行い、関係書類、必要データ等の提供を受けた。また、乙部町については従来の研究の際に収集したデータを活用した。 当該3町村の対象地域の、形態素解析については終了し、若干の特徴を見出すことはできているが、各地域の類似点と相違点を明確にするには至っておらず、意味ネットワークからも明確な違いを見いだせないでいる。 しかしながら、小学校で使用している地域を理解するための副読本では、秩父別町と下川町では大きな差異がみられるため、乙部町を加えさらに分析することにより、目的の達成に近づけることができると考えている。 今回使用したデータが、ネット上のブログ、行政から提供された観光関連情報を主たるデータ源としたため、大きな差異が生じなかったと考えられるため、現地で直接観光者からデータを収集するなどデータの収集方法を再検討する必要がある。
|
今後の研究の推進方策 |
今回使用したデータが、ネット上のブログ、行政から提供された観光関連情報を主たるデータ源としたため、大きな差異が生じなかったと考えられるため、現地で直接観光者からデータを収集するなどデータの収集方法を再検討する必要がある。さらに、副読本のように地域に特化した情報を扱っているような情報を収集することにより、地域特性の特徴を見出すことができると考えられる。 今後は、その地域特性に応じて、国内のいくつかの地域を選定し、汎用化していく作業が残っている。さらにその特性に応じた、アクションプログラムの策定を行い、その有用性と汎用性を検証することとなる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
乙部町は全研究である程度の研究蓄積があったため、その検証も兼ね、乙部町への訪問を春季に予定していたが、先方と日程が合わずに秋に訪問へと延期していた。 秋季に共同研究者が体調を壊し、乙部町への訪問が困難になり、そのための旅費等の支出ができなくなったため、旅費の計上分を中心に残金が発生した。
|
次年度使用額の使用計画 |
早期に乙部町を訪問し、前年度の積み残しの課題を解決する。同時に今年度分の研究を計画通りに進めていく。
|