研究課題/領域番号 |
15K01965
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
山口 有次 桜美林大学, 経済・経営学系, 教授 (60409688)
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研究分担者 |
齋藤 隆夫 桜美林大学, 法学・政治学系, 教授 (00439051)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | レジャー / 余暇 / 観光 / アジア / モンゴル国 / 韓国 / 中国 |
研究実績の概要 |
本研究は、『レジャー白書』(日本生産性本部発行)の調査手法を、アジア近隣諸国に適用することにより、今後レジャー活動の発展が見込まれる国々のレジャー活動状況を定量化し、日本のデータと比較してその特性を明らかにするものである。 本年度は、前年度のモンゴル国における調査に続き、韓国において調査を行った。Webアンケート調査システムを運用し、調査票を韓国語に翻訳し、韓国民を対象に2016年12月から2017年1月に調査した。その結果、572サンプルを回収することができた。現在は、その結果を日本のデータと比較分析している。 一方、前年度に調査したモンゴル国において調査結果を発表するシンポジウムを開催した。2017年3月7日、オトゴンテンゲル大学で、調査趣旨を説明した上で、モンゴル国民のレジャー活動の現状報告を行った。モンゴル国の調査結果は、『レジャー白書2016』(2016年8月発刊)で報告するとともに、余暇ツーリズム学会研究発表会(2016年9月)において口頭発表した。また、次年度に調査する中国・上海の東華大学を訪問し、調査協力体制を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
韓国における調査では、回収目標サンプル数500以上を達成することができた。調査項目は、レジャー活動の参加率、参加希望率、年間平均活動回数、年間平均費用のすべてをアンケートで聞くことにより、回答者への負荷が大きくなり、回答率が低くなる傾向が前年度調査で見受けられたことから、参加率と参加希望率にしぼって調査を行った。その他、全ての作業は当初の計画通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
3年度目は、韓国の調査データを日本と比較分析し、結果発表シンポジウムを開催する。この調査結果は、『レジャー白書』で公開するとともに、余暇ツーリズム学会の研究発表大会で口頭発表する。 そして、2017年12月に、中国の上海市、海南市の住民を対象に調査を行う。そのために、調査票の中国語訳を行う。そして、その結果を報告するため各都市においてシンポジウムを開催する。
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次年度使用額が生じた理由 |
韓国での調査においては、前年度より調査項目をしぼったことから、その状況を確認した上で、中国における調査票を確定し、翻訳作業に入ることが望ましいと考えた。結果、2017年度1月までの調査は円滑に進んだことから、韓国と同じ調査票を中国語訳する方針を固め、翻訳作業に入ったが、支払いは次年度に持ち越した。 また、中国・海南市での調査については、海南大学との調査体制を整える見込みが立ったこと、そして、日本から訪問する際の旅費が十分とは言えないことから、現地への訪問を見送った。
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次年度使用額の使用計画 |
調査票の中国語訳は既に作業着手しており、中国でのWebアンケート調査システム運用とあわせて、支払いを行う予定である。 旅費の一部については、中国・海南市において調査結果を報告するシンポジウムのために訪問する際に使用する。
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