研究課題/領域番号 |
15K01967
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
金 振晩 帝京大学, 経済学部, 准教授 (60554160)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ホテル / ホテルアセットマネジメント / ホテルアセットマネジャー / ホスピタリティ教育 |
研究実績の概要 |
今年度は、HAMの専門家インタビュー調査とホテルアセットマネジャーのプロフィール調査の2つを中心に研究を行った。 まず、HAMの専門家インタビューは、米国のミシガン州立大学のホスピタリティ経営学部のDr.Singh教授とホスピタリティパートナーズの内藤信也氏を対象に行い、日本とアメリカにおけるホスピタリティ教育の相違性をまとめた。その結果、大学のホスピタリティ教育における実務現場教育の重要性が明らかになり、日米の大学の間では大きな差がみられた。即ち、日本の大学の場合は、実務現場研究に当たるインターンシップが必須科目ではなく実施期間も1-2週間で短い反面、アメリカの大学の場合はインターンシップは必須科目であり、実施期間もオペレーションコース400時間、マネジメントコース400時間の合計800時間を行い、大学卒業後のホスピタリティ業界への進出する際に安定的に適応できるように教育環境を整備している。 二つ目のホテルアセットマネジャーのプロフィール調査については、アンケート調査を行い、一部回収はできてあるが、まだ未回収が多く、再度の回答の要請をしているところである。この調査の結果により、現在日本で活躍しているホテルアセットマネジャーの経歴や業務能力・知識が明らかになり、その結果に基づき大学教育のカリキュラム開発に役に立つヒントを得ることができ、今後ホテルアセットマネジメント分野に活躍できる人材育成モデルの構築が期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度は、定量調査のホテルアセットマネジャーのプロフィール調査とHAM専門家インタビューの定性調査を行ったが、定性調査のHAMの専門家インタビューは計画通りに進んでおり、定量調査のホテルアセットマネジャーのプロフィール調査が少し遅れている。但し、既に調査設計が終わり調査対象への発送も終わっているため、4月中に回収し分析に進む予定になっている。 上記を踏まえ、研究計画に基づき、調査を進めて行けば、所定の研究目的を達成できると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度の研究計画は下記の通りであり、「ホテルアセットマネジャーのプロフィール調査分析(定量、29年5月まで)」、「米国におけるHAM研究に関する実態調査②(定性、29年8月~9月)」、「日本型HAM教育のフレームワークの構築(定性、29年12月まで)」を行う予定である。 まず、ホテルアセットマネジャーのプロフィール調査は、4月中に回収し急いで分析を行い、その結果をまとめる。 次に、「米国におけるHAM研究に関する実態調査②」はコーネル大学のホテル経営スクールのDr.JAN A. deRoos教授のインタビューを実施する。 最後に、HAM専門家による日本型HAM教育のあり方について専門家会議を行い、3年間の調査結果をまとめ日本型HAM教育のフレームワークの構築を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由としては、平成28年度の定量調査費が予算より少し安く支出され、予算が余った。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額の使用計画としては、平成28年度の定量調査の足りない部分を専門家インタビューをより増やして行う予定であり、その為の調査費用に使う予定である。
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