本研究では、地域ブランドの構築の枠組みについて既往研究を踏まえて整理を行うとともに、国内外の現地調査を踏まえて検討を行った。その結果、観光地としての地域ブランド構築は①「ブランド要素」によって構築される「ブランド・アイデンティティ」を受け手から「良い」とイメージするに至る認知と評価の過程であり、②観光地が「突出したとある具体的イメージ」で認識されるのではなく、総合的・抽象的に認知されるに至っていると考えられ、③その結果、観光地での活動は多様化し滞在時間の延長が望めることである、ということが明らかとなった。
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