研究課題
基盤研究(C)
リクール正義論を研究することで明らかにしたのは、それが「私たちはいかに生きることを望むか」「善い生き方とは何か」に関する彼自身の倫理学的ないし人間学的洞察に裏打ちされていることである。その基本的なモデルは、熟慮しつつ決断し行動する人間(「能力ある人間homme capable」)が、「正しい制度において、他人とともに、また他人のために『善い生き方』をめざすこと」という「倫理的目標」を抱きつつ、対話・討議を重ねていく、というものである。
哲学