本研究は、笑いにおける様々な文化的、心理的な機能を進めてきたが、そこでの最も重要な知見は、一人笑いが、従来の先行研究で指摘されていたよりも、日常的な行為であるということであります。一人笑いは代理的な社会行動の一形態としてだけではなく、一人笑い自体が自分自身を楽しむために起きているという証拠が発見されたまた本研究では、先行研究において一人笑いが等閑視されている理由、一人笑いが自己感覚にもたらす一時的とはいえ根源的ともいえる効果についての理由を明示した。一人笑いが、社会規範の範囲外で起こる怪しいものと位置づけられていることも示した。さらに本研究では、一人笑いへの態度について文化間で相違があります。
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