ジョン・ロックのキリスト教的自然法思想とデイヴィド・ヒュームの非キリスト教的道徳思想とを比較検討し、ヒュームの間接情念の理論の重要性を指摘し、かつ、ヒュームは自由の基礎づけのために宇宙的知性を認めた可能性があると指摘した。 虚構論のための基礎作業としてKendall Walton, Mimesis as Make-Believeを訳出し、ケンダル・ウォルトン『フィクションとは何か』として刊行した。 研究内容を総括する『自己犠牲とは何か ―哲学的探究―』(仮題)という著作の草稿を完成した。2018年度中に刊行予定である。
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