研究課題/領域番号 |
15K02000
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 靖彦 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30328679)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 現象学 / 在宅医療 / 虐待加害者 / 質的研究 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、訪問看護ステーションでのフィールドワークおよび数名の看護師へのインタビューを行った。また虐待加害者への回復支援を行っている看護師と助産師のグループのフィールドワークおよび、参加者へのインタビューを行った。そのうえで、現在データの分析を進めているところである。 具体的内容としては、慢性期患者の看護および在宅の看取りに関わる内容が多くを占めるが、一部気管切開を行った重症心身障害児を専門とする訪問看護師へのインタビューも含む。また虐待加害者の研究においては、グループセラピーの事後ミーティングに毎週参加するとともに、一部実践者から許可を頂いた参加者にもインタビューを行っている。 業績としては著書の共同執筆が1冊、論文が6本でありそのうち外国雑誌論文が1本(査読付き)、また学会等の発表が6本である『そのうちの1本が海外でのもの)。この全てが在宅医療に関わるものか、あるいは現象学的な質的研究の方法論に関わるものである。さらに、平成28年5月に成人の訪問看護や精神科の訪問看護に関する内容を含む単著を出版する予定になっており、校正中である。 なお、27年度に海外での研究発表のための予算を計上していたが、新ルーヴァンカトリック大学から招聘を受けたために、科学研究費からの補助金が必要でなくなった。そのために繰越が生じている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
訪問看護ステーションについては、十分なデータを収集することができたのが、当初の予定以上に進捗しているという理由になる。これからはデータの分析を行い、発表していくプロセスになるが、すでに一部は論文校正中である。。 また、虐待加害者の研究においてもすでに多くのデータを収集している。こちらについては平成28年度も引き続きデータ収集を行い、分析を開始したい。 発表という点からもすでにデータの論文化が始まっており、順調である。
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今後の研究の推進方策 |
訪問看護ステーションについては、あとおそらく1回ないし2回のインタビューを行ったうえで、データ収集を終了する。今後は論文執筆に集中してゆくことになる。 虐待加害者の研究においては今後もプログラムに参加してデータを収集するとともに、協力者の方々とも相談しながら分析の発表を準備していきたい。 またALSの介護についての研究を今年度末から始めたいと思っている。その場合、医師、看護師、ヘルパーを中心に参与観察及びインタビューを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新ルーヴァンカトリック大学において研究発表を行うための旅費を計上したが、先方から旅費が支出されたため。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度以降、海外での研究発表のために執行の予定(11月にバルセロナ大学で開催の学会で発表予定)。
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