研究課題/領域番号 |
15K02010
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
早川 正祐 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60587765)
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研究分担者 |
竹内 聖一 立正大学, 文学部, 准教授 (00503864)
古田 徹也 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00710394)
吉川 孝 高知県立大学, 文化学部, 准教授 (20453219)
八重樫 徹 東京大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (20748884)
木村 正人 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (80409599)
川瀬 和也 徳島大学, 学内共同利用施設等, 助教 (90738022)
池田 喬 明治大学, 文学部, 講師 (70588839)
筒井 晴香 東京大学, 総合文化研究科, 研究員 (90760489)
萬屋 博喜 東京大学, 人文社会系研究科, 研究員 (00726664)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 脆さ / 身体 / ケア / フェミニスト現象学 / フェミニスト倫理学 |
研究実績の概要 |
主要な研究成果は以下のとおりである。 (1)実践的合理性の概念を、通時的な受容性、また受容性に伴う脆さという観点から捉え直した。(2)フェミニスト倫理学の動向を参照しつつ自律性と脆さの関係を分析した。(3)ケアにおけるコミュニケーションの微細なあり方、また親密な人間関係において露呈する人間の脆さの両義性を考察した。(4)フェミニスト現象学を参照しつつ、能力や無力感また身体について、脆さという観点から現象学的な分析を試みた。(5)レヴィナス倫理学における脆さの概念について考察した。 以上の成果を、論文や口頭発表を通じて、国内外に積極的に発信した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文や口頭発表を通じて、研究成果を国内外で積極的に発信できた。
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今後の研究の推進方策 |
(1)ケアの倫理学における依存をめぐる哲学について分析する。 (2)病いのナラティヴ研究を通して、人間の生がはらむ身体的な脆さについて多角的に考察する。 (3)フェミニスト倫理学の動向を踏まえつつ、相互依存や脆さが自律性の実現にどう貢献するのか(また実現を妨げるのか)、いっそう踏み込んで分析する。 (4)フェミニスト現象学の動向をを踏まえつつ、脆さについて、より子細な現象学的分析を試みる。
以上を国内外の学会で積極的に発信する。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会の開催が最終年度に持ち越されたため。
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次年度使用額の使用計画 |
脆さ研究に関連する書籍を購入する。また国内外での研究発表に引き続き力をいれるため、旅費として使用する。
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