研究課題/領域番号 |
15K02036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
平野 和彦 山梨県立大学, 国際政策学部, 教授 (60238376)
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研究分担者 |
中村 聡 玉川大学, リベラルアーツ学部, 教授 (80352722)
馬 燕 愛知文教大学, 人文学部, 教授 (80734300)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 康有為 / 康有為の自筆資料 / 康有為の教育思想 / アジアとキリスト教 / 戊戌変法 / 張勲復辟運動 / 日本郵船とアジア |
研究成果の概要 |
康有為は中国清末の思想家、政治家である。変法運動の中心的存在でとして影響を与えたが、1898年の戊戌政変(百日維新)の失敗後、康有為は中国を離れて日本経由で長い海外亡命生活を送ることになる。その前後の思索をまとめた『大同書』は後世の思想家に大きな影響を与えた。本研究で扱った康有為自筆資料は、特にその海外亡命時代と中華民国になって帰国後に書かれた詩文で、先行研究との間に、多く文字の異動が見られるものや、筆写した年代が異なる資料が散見され、比較研究によって康有為の足跡をより明瞭にする研究となった。
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自由記述の分野 |
中国近現代文化思想史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱った康有為自筆資料はそのほとんどが草書体で、既に公刊されている他の康有為関連の先行研究文献と、今回得られた細字草書の翻刻を手掛かりに比較対照が行えたことは、特にその書き込みの中から康有為の思索の過程を看取することが出来たことで、同時代の文人や政治家との交友、長い海外亡命生活での見聞、日本との関係、儒教と西洋思想、仏教とキリスト教など、康有為の世界観と東アジアの近代化研究が同一の基軸の上に在ることを確認できる欠くことのできない研究となった。
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