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2017 年度 実績報告書

「大谷探検隊将来ウイグル語仏教写本目録」にむけたデータベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K02049
研究機関龍谷大学

研究代表者

橘堂 晃一  龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00598295)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード古代ウイグル語 / 大谷探検隊 / 仏典写本 / 目録
研究実績の概要

本課題では、大谷探検隊が新疆省ウイグル自治区トルファン地区より将来したウイグル語仏典の総合目録作成に向けた基礎データの構築を目指すものである。本年度も引き続き、写本の基礎データの収集につとめた。
大谷探検隊資料は極小断片で、文字も数行を保存するものがほとんどであるが、近年の関連資料、すなわちベルリンとサンクトペテルブルグに保存されるウイグル語仏典資料の研究の進展により、この十年で蓄積されたテキストデータの総量は、以前にくらべ飛躍的に増えている。それらを利用することにより、極小の大谷探検隊資料でも内容を否定することが可能である。これらを利用することによって内容を新たに比定することができた断片資料は数十件を数える。
2017年11月にベルリンのベルリン=ブランデンブルグ科学アカデミートルファン研究所、2018年2月にはサンクトペテルブルグの東洋文献研究所を訪問し、ウイグル語仏典資料を閲覧調査に従事した。この調査により、あらたに大谷探検隊資料との関連性を見出すことができた。ベルリンにおいては、トルファン研究所が主催する研究会(Collegium Turfanicum)において成果報告をし、情報を共有するとともに、トルファン研究所所蔵のウイグル語仏典のカタログ化とテキスト化の研究状況について最新の情報をえることができた。
今年度、国内および国外で実施した調査において収集されたデータは、大谷探検隊将来ウイグル語仏典総合目録作成にとって大きな進展であった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Jin'gangjing zuan 金剛經纂 in Old Uighur with Parallels in Tangut and Chinese2017

    • 著者名/発表者名
      K. Kitsudo and P. Zieme
    • 雑誌名

      Written Monuments of the Orient

      巻: 6 ページ: 43-87

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 新発現のウイグル文『仏説善悪因果経』2017

    • 著者名/発表者名
      橘堂晃一
    • 雑誌名

      内陸アジア言語の研究

      巻: 32 ページ: 33-48

    • DOI

      https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/67838/sial32

    • 査読あり
  • [学会発表] 敦煌莫高窟前庭の仏塔内に描かれた弥勒菩薩について2018

    • 著者名/発表者名
      橘堂晃一
    • 学会等名
      中央アジア科研(代表:宮治昭「中央アジア仏教美術の研究―釈迦・弥勒・阿弥陀信仰の美術の生成を中心に―」)
  • [学会発表] ウイグルにおける「観心十法界図」の諸相2017

    • 著者名/発表者名
      橘堂晃一
    • 学会等名
      仏教文化研究所研究談話会
  • [学会発表] New Interpretation of the Hell Scenes from Bezeklik Cave 182017

    • 著者名/発表者名
      Koichi Kitsudo
    • 学会等名
      Collegium Turfanicum 90
  • [図書] 敦煌石窟ブラーフミ―文字題記銘文集成2017

    • 著者名/発表者名
      松井太・荒川慎太郎
    • 総ページ数
      495
    • 出版者
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
    • ISBN
      978-4-86337-254-2

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公開日: 2018-12-17  

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