• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

コプト・ディアスポラのネットワーク形成と異文化適応に関する比較宗教学的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K02053
研究機関九州大学

研究代表者

岩崎 真紀  九州大学, 留学生センター, 准教授 (10529845)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードコプト・キリスト教 / イスラーム / 宗教的多様性 / ディアスポラ / 移民
研究実績の概要

H29年度は、(1)カナダ モントリオールのコプト・ディアスポラ共同体の宗教実践についての調査研究を行うと同時に、比較対象として以下の日本の複数の宗教共同体についての現地調査を行った:(2)日本(京都)のコプト正教会の活動、(3)日本(長崎・熊本)のキリシタンの歴史、(4)日本の国立大学におけるムスリム学生の受容状況。具体的には以下のとおりである。
(1)カナダ モントリオールのコプト・ディアスポラ共同体の宗教実践についての調査研究:H29年8月11日~22日の日程で、モントリオールの聖ジョージ・聖ヨセフコプト正教会およびその信徒家庭での定点観測調査を行った。(2)2016年に京都木津川市に開堂した聖母マリア聖マルコ コプト正教会での2018年8月27日のタワードロスⅡ世総主教による典礼およびその後の信徒懇親会に参加し、聞き取り調査を行った。(3)2018年10月30日~11月4日の日程で長崎、熊本のキリスト教史跡の調査を行い、16~17世紀の日本のキリスト教の受容の歴史についての知見を深めた。(4)2017年5月、2018年1月~3月にかけて九州大学、筑波大学、和歌山大学のムスリム学生の受容状況と礼拝スペースに関する聞き取り調査を行った。これら調査により、比較対象として、日本の宗教的多様性についての知見を深めた。
このうち、(4)に関しては、「「ムスリム学生と異文化適応ー礼拝空間をめぐる日本の国立大学の取り組みー」(『九州大学留学生センター紀要』26号、2018年、1-23頁。)にまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現地調査を実施し、学術論文を執筆したという点において、本年度の目的はある程度達成されたと考えるため。

今後の研究の推進方策

平成30年度はカナダ(もしくはフランス)での調査を進めつつ、比較対象として今年度新たに加わった日本におけるムスリム学生の適応の視点からの調査も進める。平成30年度は最終年度であるため、研究総括も行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] ムスリム学生と異文化適応ー礼拝空間をめぐる日本の国立大学のとりくみー2018

    • 著者名/発表者名
      岩崎真紀
    • 雑誌名

      九州大学留学生センター紀要

      巻: 26 ページ: 1-23

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi