近代日本における美意識の変容と文化的越境を東アジアを視野に入れて研究を進めた。とりわけ近代日本と朝鮮にどのような近代美学が創出されたかに注目した。その成果は2016年度3月にシアトルで開催されたアジア学会年次大会、2016年8月のプノンペンのワン・アジア・コンベンション、2017年6月のAAS in Asia Conference、2018年3月にローマ大学で学会発表をした。また2017年5月にはアメリカ、韓国、中国からの研究者と国際シンポジウムを開催し、その成果を『言語社会』12号に掲載した。こうした研究を通して伝統的美意識とモダニティの対立のあり方の類似点と相違点を理解することができた。
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