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2017 年度 実施状況報告書

古代末期における富と貧困に関わる「徳」理論の成立と変容

研究課題

研究課題/領域番号 15K02081
研究機関岡山大学

研究代表者

出村 和彦  岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (30237028)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードアウグスティヌス / 貧困 / 徳 / 古代末期 / 倫理学
研究実績の概要

引き続き、アウグスティヌスの『告白録』『三位一体』『詩編注解』等を中心にしたラテン語原典文献読解を進めるともに、昨年度に実施できなかったイタリア(ミラノ・フィレンツェ・サンジミニャーノ・トラーパニ・ナポリ等)でのアウグスティヌスの貧困に関する活動を反映した遺跡の実施調査を行った。これらをもとにアウグスティヌスの生涯とその人間像に関する評伝を執筆した。また、オックスフォードでのカッシキアクム対話編『秩序』のワークショップにも参加して読解の内実を深め、ローマ古典とキリスト教を架橋するアウグスティヌスの思想の原点を精査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

最終年度であったが、大学院設置準備等の公務に忙殺され、富と貧困に関する「徳」理論の考察をまとめるに至っていない。シンポジウム等も開催できなかった。

今後の研究の推進方策

期間延期を生かして、古代末期の倫理学の歴史的考察を進めるとともに、「徳」理論の考察を徹底する。9月にHearlth, Well-being, Old age in Early Christianityをテーマとする国際研究集会を岡山大学の私の大学院を中心に主催するので、そこに集った研究者と成果を分かち合って課題を推進する予定である。

次年度使用額が生じた理由

公務に忙殺され研究を推進できなかった分が積み残されている。追加調査旅費や成果発表、シンポジウム企画の実施等で最終年度の計画を達成する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 『アウグスティヌス「心」の哲学者』2017

    • 著者名/発表者名
      出村 和彦
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      978-4-00-431682-4

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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