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2018 年度 研究成果報告書

古代末期における富と貧困に関わる「徳」理論の成立と変容

研究課題

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研究課題/領域番号 15K02081
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 思想史
研究機関岡山大学

研究代表者

出村 和彦  岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 教授 (30237028)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード徳 / 貧困 / 古代末期 / アウグスティヌス
研究成果の概要

(1)本研究は、最新のヘレニズム哲学倫理学研究と、古代末期史学の成果を踏まえ、両領域を架橋すべく、セネカやアウグスティヌスらの原典の精読に基づいた成果として、彼らのレトリカルな言説の根底に確立した富と貧困に関わる「徳」の理論的成立と古代末期における変容を精査した。(2)これを通じて、現代の徳倫理学virtue ethicsでは見失われがちな富と貧困という人間が直面する現実の問題へのアクチュアルな関与を見据えた思想史的視野を開くものである。

自由記述の分野

哲学・倫理学・思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、(1)原典の精読に基づき、最新のヘレニズム哲学倫理学研究と、古代末期史学の成果を踏まえ、両領域を架橋し思想史的な視野のもとに統合的に考察する点で新しい学術的意義を有する。(2)特に、彼らのレトリカルな言説の根底に確立した富と貧困に関わる「徳」の理論的成立と古代末期における変容を精査することで、現代の徳倫理学virtue ethicsでは見失われがちな富と貧困という人間が直面する現実の問題へのアクチュアルな関与を見据えるという現代的意義を有する。(3)さらに、東方と西方の偏差を見据えることによって、古代末期思想史を捉え直すことでその研究成果の国際的な寄与を果たした。

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公開日: 2020-03-30  

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