主としてインタビュー調査と文献調査を行うことで〈日本におけるサウンド・アート〉の基礎的な資料収集調査を目指した本研究は、1980年代の事例を中心にいくつかの事例に関する基礎的調査とそこから発展したいくつかの事例調査とを行うことで、〈日本におけるサウンド・アート〉研究の端緒となった。また、本研究では、アジア(韓国、香港、台湾)におけるサウンド・アートをめぐる状況を日本との対象事例として調査して日本における状況と比較考察することで、アジアにおけるサウンド・アート研究者間のネットワークの基盤を形成し、日本における〈サウンド・アート研究〉の端緒となったといえるだろう。
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