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2022 年度 研究成果報告書

近代的演奏会の成立と変遷からみる音楽文化のグローバル化:欧州諸都市の比較研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15K02107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 美学・芸術諸学
研究機関関西学院大学 (2017-2022)
京都大学 (2015-2016)

研究代表者

小石 かつら  関西学院大学, 文学部, 教授 (00636780)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2023-03-31
キーワード演奏会 / オーケストラ / ライプツィヒ / メンデルスゾーン / ベートーヴェン / プログラム / ゲヴァントハウス / 交響曲
研究成果の概要

本研究は「演奏会」に注目して音楽の上演実態を明らかにし、その結果を欧州諸都市間で比較することにより、音楽文化のグローバル化の実態を解明することである。具体的には、欧州最古の民間オーケストラであるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の創立以来のプログラムの変遷から研究を進めた。まずは、当団体で実施された1781年から1847年のプログラムをデータ化した。
この上演データを用いた研究成果としては、プログラム構成の固定化の実態、演奏曲目の固定化の実態、プログラム記載内容の実態、近隣劇場(ドレスデン、ベルリン、ロンドン)との人的移動の実態、上演内容の比較、見本市との関連が明らかとなった。

自由記述の分野

芸術学、音楽学

研究成果の学術的意義や社会的意義

一連の研究の結果、(ライプツィヒの)オーケストラ演奏会は、18世紀末からはオペラからの抜粋作品主体であったが、19世紀前半をかけて、徐々に交響曲を主役に据える在り方へと変遷したことが明らかとなった。また見本市の開催と演奏会の上演曲目には大きな関連があり、例えば新年の見本市に合わせた演奏会では特定の交響曲がメインに据えられ、この兆候は政治的な式典の際の演奏曲目とも関連があることが明らかになった。これとは別に、プログラムの記載内容の変遷から、音楽がジャンルごとに明確に区別されていたことが明らかとなり、音楽史記述における新しい方向性を示すことができた。

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公開日: 2024-01-30  

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