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2017 年度 実績報告書

美学と弁論術の交叉ーーコモン・センスを中心に

研究課題

研究課題/領域番号 15K02110
研究機関大阪大学

研究代表者

渡辺 浩司  大阪大学, 文学研究科, 准教授 (50263182)

研究分担者 伊達 立晶  同志社大学, 文学部, 教授 (30411052)
田之頭 一知  大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (40278560)
石黒 義昭  大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (40522785)
井上 由里子  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 講師 (70601037)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード美学 / 弁論術 / レトリック / コモン・センス / バウムガルテン / マイアー / 修辞学
研究実績の概要

3年目となる平成29年度には、2回研究会を開いた。1回目の研究会は9月9日に大阪大学で開催し、研究協力者である井奥陽子が「ヴォルフ学派における個体とその名前」というタイトルでヴォルフ学派の個体と名前の関係から美学の萌芽にいて発表した。また研究協力者である横道仁志が「美と罰」というタイトルで、美学とキリスト教の関係を論じ、美学にキリスト教的な常識が働いていることについて発表した。2回目の研究会は12月9日に大阪大学で開催し、研究分担者である井上由里子が「演劇におけるアール・ブリュット概念の拡張可能性」というタイトルで、ノヴァリナの俳優論を例にして、演劇におけるアール・ブリュットという考えを提唱した。また研究分担者の伊達立晶は「言葉・意味・創造性」というタイトルで、西洋的な美学及び芸術と東洋的な美学及び芸術との差異について文芸学的な観点から発表した。また研究分担者である田之頭一知は「ボエティウスにおける音楽と永遠」というタイトルで、ボエティウスの神学における音楽の重要性について発表した。2回目の研究会後には研究成果報告書の編集について研究打ち合わせをした。
以上の2回の研究会とは別に、研究代表者の渡辺浩司と研究分担者の石黒義昭と井奥陽子は、月1回の割合で、「マイアー研究会」を開催し、G. F, マイアー『あらゆる美しい学の基礎』を精読し序文に相当する箇所を翻訳した。
本研究課題の最終年度に相当する平成29年度末には、3年間の研究成果を公表すべく、冊子体の研究成果報告書を作成した。研究代表者と研究分担者ならびに研究協力者の論文と翻訳を掲載し、また研究組織以外から招へいした東京藝術大学教授松尾大先生、京都大学准教授の杉山卓史先生の論文も掲載した。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ボエティウス『音楽教程』における音楽観――音楽の三分類と音楽家の規定をめぐって2018

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 雑誌名

      a+a 美学研究

      巻: 12 ページ: 136-149

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 演劇とアール・ブリュット――ヴァレール・ノヴァリナの俳優論を中心に2018

    • 著者名/発表者名
      井上由里子
    • 雑誌名

      a+a 美学研究

      巻: 12 ページ: 104-117

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 作品制作における個人性とその解消――19世紀末以降の西洋芸術2018

    • 著者名/発表者名
      伊達立晶
    • 雑誌名

      人文学

      巻: 201 ページ: 25-61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マラルメとポーの詩論と日本の中世歌論2018

    • 著者名/発表者名
      伊達立晶
    • 雑誌名

      『美学と弁論術の交叉――コモン・センスを中心に』〔平成27年度~29年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書

      巻: 0 ページ: 5-21

  • [雑誌論文] ヴァレール・ノヴァリナの言語の変遷――『飛んデモ工房』(1972年)から『名の生贄』(2015年)まで――2018

    • 著者名/発表者名
      井上由里子
    • 雑誌名

      『美学と弁論術の交叉――コモン・センスを中心に』〔平成27年度~29年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書

      巻: 0 ページ: 22-28

  • [雑誌論文] ブラームス《ピアノ・ソナタ第3番》作品5への視座――作品解釈のための一つのスケッチ――2018

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 雑誌名

      『美学と弁論術の交叉――コモン・センスを中心に』〔平成27年度~29年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書

      巻: 0 ページ: 40-51

  • [雑誌論文] 第64歌2018

    • 著者名/発表者名
      カトゥルルス、渡辺浩司訳
    • 雑誌名

      『美学と弁論術の交叉――コモン・センスを中心に』〔平成27年度~29年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書

      巻: 0 ページ: 52-65

  • [雑誌論文] あらゆる美しい学の基礎2018

    • 著者名/発表者名
      G. F. マイアー、井奥陽子、石黒義昭、渡辺浩司訳
    • 雑誌名

      『美学と弁論術の交叉――コモン・センスを中心に』〔平成27年度~29年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書

      巻: 0 ページ: 66-81

  • [雑誌論文] カツゥルルス「第六四歌」のエクフラシス2017

    • 著者名/発表者名
      渡辺浩司
    • 雑誌名

      Arts & Media

      巻: 7 ページ: 56-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ボエティウスにおける音楽と時間2017

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 雑誌名

      塚本学院教育研究補助費研究成果報告集

      巻: 23 ページ: 37

  • [雑誌論文] 葉山郁生著『プルースト論 その文学を読む』2017

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 雑誌名

      藝術

      巻: 40 ページ: 123-128

    • 査読あり
  • [学会発表] アール・ブリュットと演劇――ヴァレール・ノヴァリナの演技論をめぐって2017

    • 著者名/発表者名
      井上由里子
    • 学会等名
      日本演劇学会
  • [学会発表] 『ポストドラマ演劇』とフランス演劇の間にみられる互恵性2017

    • 著者名/発表者名
      井上由里子
    • 学会等名
      日本演劇学会西洋比較演劇研究会
  • [図書] 『カルチャー・ミックスⅡ ―「文化交換」の美学応用編―』2018

    • 著者名/発表者名
      同志社大学人文科学研究所研究叢書LIII〕(岡林洋・清瀬みさを編著)
    • 総ページ数
      281
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      978-4-7710-3028-2

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公開日: 2018-12-17  

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