近年の音楽アプリは、スマートフォンの端末自体が世代を問わず所有するほどの普及率から、子供や初心者を対象とするリズム学習や音感トレーニング、楽器ライブラリ、音楽理論学習を目指した教育系ツールが日々発表されている。本研究は、まずこれらの分類や機能について整理した。合わせて、個人の音楽経験・スキルが発揮される聴取プロセスに関わるものとして、(1)音楽における「グルーヴ」の表現手法の分析と(2)相対音感訓練モデルの構築、音楽経験に寄りそうデザインに関するものとして(3)情報処理技術のパフォーミングアートの現場活動への活用、(4)楽譜に対する演奏解釈とその表現に関する分析を進めた。
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