三年間の研究期間において、研究代表者は具体的に以下の三点の絵画作品について個別研究を行った。27年度はジェラール《アンリ四世のパリ入城》(1817年)、28年度はブーシェ《ディアナの水浴》(1742年)、29年度はヴァトー《ニンフとサテュロス》(1716-17年)について研究を進め、うちジェラールとブーシェ作品については大学紀要論文での成果発表を行った。本研究を通じ、挿絵と絵画が近世フランスの図像展開において密接に結びついていることが明らかになった。ヴァトー作品については、日仏美術学会での報告を30年7月に行い、研究成果の一部を口頭発表した。
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