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2017 年度 実績報告書

オールアフレコを用いた次世代サウンドデザインの物語表現研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K02167
研究機関東京藝術大学

研究代表者

長嶌 寛幸  東京藝術大学, 大学院映像研究科, 教授 (10621790)

研究分担者 松井 茂  情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 准教授 (80537077)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードサウンドデザイン / 表象文化論
研究実績の概要

研究実験作品『Old Love』を完成させ、第22回釜山国際映画祭の「韓国映画 トゥデイ パノラマ部門」および、第68回ベルリン国際映画祭の「フォーラム部門」において正式招待上映が行われた。『Old Love』の音響設計においては、前年度に完成させた『Picture of Hell』でのワイヤレス マイクを用いた物理的な「空間の残響」と登場人物の心理状態を表すための「心理的残響」をシーンごとに使い分ける手法を取り、この手法が『Picture of Hell』のような実験的な作品だけではなく、一般的な「劇映画」作品でも応用可能であるということを確認できた。
最終的な研究検証作品『Blood Echo』においては、1960年代のオールアフレコ作品『他人の顔』、『おとし穴』(勅使河原宏監督)などに見られる映画音響表現を、現在の音響技術で再構築することで、日本映画がかつて表現し、現在でも海外で高い評価を受けている「オールアフレコを用いた日本的な映画音響」を今日的な形で提示することができた。
『Blood Echo』は2018年3月24日、東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎大視聴覚室において、一般公開の作品上映と共同研究者の松井茂、作品の監督である加藤直輝、作品の録音、サウンデザインを担当した清水裕紀子と「映画におけるオールアフレコ、そして、『声』の可能性を巡って」というテーマで公開討議を行った。今後、『Blood Echo』は国内外の国際映画祭にエントリーし、その後、Vimeoなどの動画サイトで無料公開し、本研究の成果を広く社会に発信していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] 壇国大学(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      壇国大学

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公開日: 2018-12-17  

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