研究課題
基盤研究(C)
絵金(絵師金蔵、弘瀬洞意)は、幕末の狩野派で学んだ土佐の絵師である。祭礼を飾るという独自の様式を確立した絵金作の芝居絵屏風が開帳される高知県各地の夏祭りは、全国的にもユニークな祭りとして注目されている。しかしその一方で、芝居絵屏風は温度や湿度などが管理されていない寺社や各地区などで保管されており、損傷の激しいものが多々ある。本研究では、調査の一環で新出であることが確認できた高知県香南市香我美町西川地区にある峯八王子宮の芝居絵屏風を研究対象とし、その大下図の制作を行った。また郡頭神社の調査では、祭礼の存続が検討される中、継続される一助として、群頭神社と芝居絵屏風の歴史をまとめた著書を発表した。
日本画