研究課題/領域番号 |
15K02200
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
広瀬 正浩 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (80613299)
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研究分担者 |
馬場 伸彦 甲南女子大学, 文学部, 教授 (00411843)
水川 敬章 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (00626070)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ポピュラー音楽 / 日本文化 / 音楽文化 |
研究実績の概要 |
平成29年度が研究の最終年度でもあったため、これまでの研究の蓄積を生かした活動を精力的におこなった。 日本ポピュラー音楽学会(JASPM)中部地区2017年度第1回研究例会(2017年11月11日、椙山女学園大学)において、研究分担者の水川敬章が「「シティ・ポップ」的なるものをめぐる地政学」と題した研究発表を通じてこれまでの研究成果の報告を行った。また、同例会において村山和也氏(映画監督)を講師として招き、音楽聴取経験を検証する討論会を、研究代表者の広瀬正浩が行った。 さらに、日本ポピュラー音楽学会(JASPM)第29回大会(2017年12月3日、関西大学)において、ワークショップ「〈名古屋=西海岸〉というファンタジー:センチメンタル・シティ・ロマンスをめぐる都市文化/地域文化」を開催し、本研究を担当する全員(広瀬正浩・水川敬章・馬場伸彦)が参加するほか、評論家の小川真一氏、作詞家の竹内正美氏を招いて、フロアも交えた討論会を行うことができた。 そして、広瀬正浩が論文「「風をあつめて」のアダプテーション」(『椙山女学園大学研究論集』第49号、2018年3月、椙山女学園大学、p.77~89)を発表した。 日本の大衆音楽の研究に関する、日本で最も大きな学会である日本ポピュラー音楽学会の全国大会において本研究の成果を発表することができたことは、研究の社会還元という点から考えても、極めて意義のある活動であったと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3年間の研究成果(人的資源へのアクセスも含む)を、日本で最も大きな大衆音楽研究学会である「日本ポピュラー音楽学会」の全国大会(2017年12月3日、関西大学)で報告できたことが、一番の理由である。当学会の全国大会には、日本の全国各地から研究者や研究に関心のある一般人が集まるのだが、そうした者たちにこれまでの研究成果を報告できたため、研究の社会への還元という目的が充分に果たされたと言える。 ただ、研究成果の「活字化」という作業にまで到達していないという点を鑑みると、「(1)当初の計画以上に進展している」とは言いきれないため、「(2)おおむね順調に進展している」と回答することとなった。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果の報告という点で、学会発表を積極的に行うことができたことは良かったのだが、それらを活字化するところまでは到達していない。そのため、(研究費支給の年度は終了したが)繰越金を活用して活字化の作業にあたりたい、と考えている。研究代表者・分担者だけでなく、本研究に協力してくれた方々にも呼び掛けながら、本年度内に活字化の手続きに入れるよう努力していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究成果の報告として、学会発表を2017年11月と2017年12月とに行ったが、それらの口頭での発表を活字化するための研究時間を、2017年度中に確保することが困難であると判断した。その活字化の機会を2018年度に得るべく、活字化の準備にあてる研究費を残すことを念頭に置いて、2017年度の研究費を使用したため、次年度使用額が生じることとなった。
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