研究課題/領域番号 |
15K02208
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
韓 燕麗 関西学院大学, 経済学部, 教授 (10537096)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 移民の映画 / アジア系移民 / 南米アメリカ |
研究実績の概要 |
平成28年度は計画通りに前年度に引き続き、文献資料と映像資料の収集に努めた。資料調査のため、ニューヨーク市立図書館で1920年代からアメリカで発行された中国語新聞を中心に北米における中国語映画の上映状況について調査した。ブラジル日系移民史料館にて日系移民が鑑賞・制作した日本映画に関する貴重な史料を入手できた。その調査結果を論文にまとめ、平成29年3月に学術紀要に掲載された。
また、中国系移民が1910年代から1920年代のアメリカで製作した現存する映画作品に対して精緻な作品分析を行った。その研究成果をまとめた論文が中国トップレベルの学術誌に掲載された。
個人的調査と並行して、平成28年5月に中国浙江大学で、10月に中国清華大学で国際学会に参加し、研究の成果を発表しながら、各国の研究者と幅広く情報交換した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに、文献資料と映像資料の収集に努め、研究成果をまとめた論文を学術誌で発表するなど、順調に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は下記の三つの方面から研究を推進する予定である。
1、過去二年間の研究の成果を基に論文の執筆を開始する。平成28年度の報告で得た新たな視点などを入れて、作品分析をさらに精緻化する。 2、その過程で新たに問題となる部分は並行して平成28年度と同様の方法により、国内外の機関で追加調査を行い補足していく。 3、丹念に執筆、推敲、追加調査を繰り返し、研究成果の取りまとめを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費などは他の研究費を使用したため、当初の予算より少ない金額で研究を進めることができたため。
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次年度使用額の使用計画 |
未使用額は次年度の南米出張旅費に使用する。
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