研究課題/領域番号 |
15K02222
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研究機関 | 新見公立大学 |
研究代表者 |
原田 信之 新見公立大学, 健康科学部, 教授(移行) (60290508)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 自然説明伝説 / 南西諸島 / 宮古諸島 / 宮古島 / 池間島 / 伊良部島 / 来間島 / 粟国島 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、宮古諸島の宮古島・池間島・伊良部島・来間島、沖縄諸島の粟国島で自然説明伝説に関する実地調査・文献調査を行った。調査は、第1回平成30年7月30日-8月14日宮古諸島の宮古島・池間島・伊良部島・来間島、第2回平成30年9月13-18日沖縄諸島粟国島の計2回行った(総計22日間)。宮古島(宮古島市)では、「ウルカ(砂川)」(地名由来)、「バルッキャ」(地名由来)など。池間島では、「ウトゥルシャ」(畑名由来)、「カギンミ」(地名由来)、「トゥイナツアブ」(洞窟名由来)、「ティンカイヌーインツ」(道名由来)など。伊良部島では、「サバウツガー」(井戸名由来)、「ヤマトブー大岩」(岩名由来)、「フナウサギバナタ」(崖名由来)、「白鳥崎」(崎名由来)など。来間島では、「千人原」(地名由来)など。粟国島(粟国村)では、「粟国(アグニ)」(島名説明)、「船つなぎ岩」(岩名説明)、「スク原」(原名説明)、「寄草原(ヨリクサバル)」(原名説明)、「洞寺(テラ)」(洞穴名由来)、「ボージャー浜」(浜名説明)、「トゥージウサーラー」(地名由来)、「御恩石(フンジイシ)」(岩名由来)、「龍王ブリー」(岩名由来)、「アママオージの絵」(岩模様由来)、「チヤガー」(井戸名由来)、「キッキョー岩(グヮー)」(岩名由来)、「ヌルガー」(井戸説明)、「シマンヘーバル」(原説明)、「ガンシノサチ」(岬名由来)、「チチグラ(土蔵)」(丘説明)、などを中心に調査を行った。歴史伝承が自然説明伝説に大きな影響を与えていることが確認された。名桜大学(名護市)で開催された平成30年度奄美沖縄民間文芸学会名護大会公開シンポジウム「「道の島」と伝承」において、「「道の島」の民間説話」のテーマで報告した。沖縄県立図書館など各地図書館で関連資料を調査研究した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究課題についての現在までの研究達成度区分は、(1)「当初の計画以上に進展している。」である。交付申請時に記載した「研究目的」および「研究実施計画」では、平成30年度は、宮古諸島の宮古島・池間島・伊良部島・来間島、沖縄諸島の粟国島で自然説明伝説に関する実地調査を行うこととしていた。平成30年度は計画通り宮古島・池間島・伊良部島・来間島、粟国島で実地調査を行った。その結果、本研究課題について、当初の計画以上に成果が得られた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題についての今後の研究推進方策は、交付申請時に記載した「研究実施計画」のとおりに研究を進めてゆく予定である。令和元年度は、八重山諸島の石垣島・小浜島・黒島・与那国島、沖縄諸島の久米島・奥武島などで自然説明伝説に関する実地調査を行う。
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