研究課題/領域番号 |
15K02233
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
藤巻 和宏 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (00468878)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 日本文学 / 書誌学・文献学 / 仏教学 / 美術史 / 日本史 / 日本思想史 / 寺院資料 / 文化財保存 |
研究実績の概要 |
本年度は5月から3月にかけて、計13日の調査をおこなった。調査に参加した研究協力者は、植田麦、柏原康人、神津武男、阪口由佳、花川真子、森誠子、吉田唯の7名。調書のデータ入力担当者は甲斐愛美のほか、臨時で吉田唯にも依頼。 昨年度、文献資料の入った木箱は最終の第117函まで調書記入が終わったが、その後の調査で新たに出現した木箱が4箱あり、合計121函となった。未調査であった仏具・茶器と併せ、これらの新出木箱も調書記入が終了した。なお、仏像の調査は、美術史(彫刻史)研究者の参加が叶わなかったため、未了である。 また、昨年度より調査済み資料の部分撮影(調書点検に必要な箇所のみ)を並行しておこなってきたが、これも今年度ですべて終了した。この写真を記入済み調書・入力済みデータと突き合わせることにより、最終年度にはデータの点検をおこない、目録完成を目指すこととなる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の計画では初年度に簡易目録を完成させる予定であったが、文献資料を収蔵する木箱が予想以上に多かったこと、絵画・版木・仏具・茶器等も調査したこと、そして調書点検に必要な写真の撮影(部分撮影)に予想以上に時間がかかったことにより、目録作成は最終年度に持ち越すこととした。よって、目録完成後に予定していた展開には到達することができない。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の最終目標を目録作成へと変更し、すでに記入済み調書・入力済みデータ・点検用写真が揃っている状態なので、これらに基づき目標達成に向けた体制を立て直す。研究協力者と分担して作業し、夏期等に集まって突き合わせや調整をしつつ進めてゆく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2月の調査が終了した時点での残額が67,760円で、3月の調査をおこなうには足りない状況であった。よって、調査メンバー(研究協力者)用に予備のデジタルカメラバッテリーを購入するにとどめ、3月の調査に関わる人件費・謝金を次年度の予算から支払うこととした。
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次年度使用額の使用計画 |
上記の通り、3月の調査に関わる人件費・謝金を次年度の予算から支払うこととしたため、それに繰越額47,119円を加算し、3月分の調査費用に充てることとする。その分の予算が次年度の調査費用から引かれることになるが、現場(寺院)での調査はほぼ終了しており、次年度の調査は年に数回、資料を確認するだけにとどまり、調査回数が減るので問題はない。
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