研究課題
基盤研究(C)
「西山宗因年譜考証」を完成させた。2020年度中の公刊をめざして、2019年6月現在、出版社との交渉に入っている。また、同考証の作成と併行して、「西山宗因の俳業」「宗因における出家とその意味」「宗因と伊勢続貉」ほか論文4篇を執筆・公表した。これら一連の伝記研究を通して、俳諧点業を兼業した連歌師としての宗因像を提出し、従来の連歌師宗因像に変更を迫った。
日本文学
研究代表者が編集委員をつとめ、本研究課題の基盤となった『西山宗因全集』全6巻(八木書店)は、連歌俳諧史の空白を埋める業績として高く評価され、平成三十年度芭蕉祭文部科学大臣賞を受賞した。本研究成果は、同全集に収録した諸資料を駆使したものであり、連歌俳諧研究にさらに寄与するとともに、近世初期の政治史や文化史の解明にも貢献する成果である。