研究課題
まず、前年度までの研究活動を踏まえて、5月に展示会「地域の文化財群としての小城鍋島藩蔵書」とシンポジウム「肥前鍋島家の文雅」を佐賀大学地域学歴史文化研究センターと共催して、研究成果の一部を地域住民に広く報告した。また、学界に向けての経過報告の一環として、『小城鍋島文庫蔵書解題集(試行版)』(小城鍋島文庫研究会、2017年5月)を発行し、中古文学会、日本近世文学会の春季大会会場にて広く頒布した。次に、計画どおり、基本的に毎月1回研究会(例会)を開き、小城鍋島文庫蔵『十帖源氏』の本文と書き入れの翻字と輪読を続けた。その成果として、「小城鍋島文庫蔵『十帖源氏』翻刻篇(四)-梅枝巻~竹河巻」(『佐賀大学地域学歴史文化研究センター研究紀要』第12号,2017年6月)を発表し、年度末には研究期間内に翻字・輪読したデータを一冊にまとめて、笠間書院より公刊した。白石良夫・中尾友香梨編、小城鍋島文庫研究会校訂『佐賀大学附属図書館小城鍋島文庫蔵 十帖源氏 立圃自筆書入本 翻刻と解説』、2018年3月、ISBN:978-4-305-70895-3)がそれである。本書の中で、小城鍋島文庫蔵『十帖源氏』は著者野々口立圃の自筆書入本であること、なおその書入れから、『十帖源氏』の成立時期、編纂意図、享受層など従来の定説が再検討を要することを指摘した。8月には恒例の文庫合同調査を実施し、研究期間内に全典籍の約6割に対して調査を終えた。12月には佐賀大学附属図書館に協力して、展示会「大名家における源氏受容-小城鍋島文庫蔵書から見えるもの-」を実施し、「小城鍋島文庫の典籍について」と題して研究代表者が講演を行った。
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すべて 雑誌論文 (23件) (うちオープンアクセス 10件、 査読あり 9件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 4件) 図書 (10件)
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