• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

初期近代イギリス演劇における舞台のカーテンの使用方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K02289
研究機関東北大学

研究代表者

市川 真理子  東北大学, 国際文化研究科, 教授 (80142785)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード劇場 / 舞台 / カーテン / ステイジング
研究実績の概要

本年度も、大別して、次の三つの営為から構成される研究を行った。1.劇テクストの調査・分析によるデータ収集、2.関連する諸研究の調査および研究、3.論考の作成および理論の構築。一昨年度および昨年度に行った調査や研究を受け、最終年度に当たる本年度は、上記のうち、3に最も多くの時間を費やした。以下、それぞれについて順に記す。
1. 劇テクストを一つ一つ調査して、中央開口部が何らかの形で使われるシーンや、カーテン等に言及するト書き、台詞、書き込みなどを収集し、カーテンの種類や使用方法について分類した。ファクシミリで間に合う作品は国内で分析し、直接オリジナル・テクストを調査する必要のあるものについては、British Library で調査した。
2. データを有効に分析し議論を深めていくために、関連諸分野の調査および研究を行った。当時の劇場や劇団に関する研究や、劇テクストの出版や印刷に関する研究など、初期近代イギリス演劇に関する諸研究は当然ながら、カーテンの使用には文化的側面があるので、美術史や宗教史なども視野に入れた調査および研究を行うよう心掛けた。イギリス演劇全般にわたる研究書も広く、新旧を問わず、対象とし、特に古いものに関しては、British Library で閲覧したり複写したりした。
3.こうした調査を行いながら、幸い、カーテンの使用方法に関するきわめて有益な言及を多数見つけることができた。これらの言及のうち、いくつかのものは様々な解釈が行われているが、さらに新たな解釈が可能であることに思い至り、その解釈に基づいて、この機会に、これまで扱ったいくつかの例について再考した。このような新たな発見を含むかたちで、研究を完成することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Were Property Booths Used in the First Performance of Jonson's Bartholomew Fair?2017

    • 著者名/発表者名
      Mariko Ichikawa
    • 雑誌名

      Theatre Notebook

      巻: 71 ページ: 72-93

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi