歴史のアダプテーションとしての歴史小説について、招待講演の研究発表を行った後、それを活字にして日本語の論文を発表した。また、継続的な研究課題であるディケンズに関しては、伝記的事実と作品の関連について、ならびに『大いなる遺産』について国際誌に論文を発表し、『荒涼館』の翻訳(全4冊)を刊行するとともに、国際学会で研究発表を行った。また、小説から映画へのアダプテーションについてアメリカの学術誌に論文を掲載した。加えて、連合王国への海外出張を利用して、ディケンズならびにアダプテーションに関して、ロンドン大学のマイケル・スレイター、フィリップ・ホーン両教授から有益なレビューを受けることができた。
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