研究成果の概要 |
「アメリカ人」アイデンティティ構築において、制度的な黒人差別が存在する一方でいわゆる「新移民」が増加する19世紀後半から世紀転換期の人種表象の重要性が認識された。この知見に基づき、マーク・トウェインおよびウィリアム・ディーン・ハウェルズの文学作品における人種表象についての研究を発表した(2015、17, 18)。同様の視点から先住民の作家の研究も行い、特にレズリー・マーモン・シルコウの作品におけるアメリカ人アイデンティティについて口頭発表を行った(2018年6月)。また中国系アメリカ人作家マキシーン・ホン・キングストンの諸作品を同様の観点から読む着想を得た(口頭発表,2018年9月確定)。
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