研究実績の概要 |
1. 第89回日本英文学会(5月21日於・静岡大学)でのシンポジウム「自伝(的)文学と人種・エスニシティ、フィクションとノンフィクションをつなぐ」において、ヴェトナム系アメリカ人小説家ラン・カオの小説『蓮と嵐』を中心に戦争の記憶と歴史について招待発表を行った。 2. 早稲田大学にて 6月3・4日に催されたアメリカ学会第51回年次大会を、開催校責任者として大会全般の運営を取り仕切った。加えて、本大会における海外研究者を交えたラウンドテーブル "The Theater and the Theatrical: Reconsidering American “Drama” in the Age of Trump" において招待発表を行った。 3. 6月発刊の The Japanese Journal of American Studies No. 28 (2017) に英語論文 “Ethics of the Transpacific: Dinh Q. Le, San Art, and Memories of War” (pp. 3-23) を発表した。 4. 8月7日から16日にかけ、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス地区を中心に現地・資料調査を行った。主たる調査地および内容は以下の通り。1)サンタモニカの倉庫を用いた Shoshana Wayne Gallery をはじめとするギャラリー群を視察; 2)Orange County Museum of Artにて特別展 "California-Pacific Triennia" を視察; 3) Oceanside Museum of Art にて特別展 “Meaning in Bronze”、“A Time to Heal”を視察; 4) Japanese American National Museum にて特別展 "New Frontiers" を視察; 5) University of California, Los Angeles, East Asian Library において、1970年代アジア系アメリカ運動関連の資料調査; 6) University of California, Irvine, Languston Library 内の特別資料室にて、ヴェトナム系移民の社会・文化的活動を示す資料を調査、また同図書館特設展示室にてヴェトナム系移民の戦後の歴史を展示した "After-Lives of War"を視察。
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