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2015 年度 実施状況報告書

写真家ウォーカー・エヴァンズとモダニスト文学者との学際的比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K02368
研究機関千葉大学

研究代表者

山本 裕子  千葉大学, 文学部, 准教授 (80545377)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードアメリカ文学 / 写真 / モダニズム
研究実績の概要

20世紀アメリカを代表する写真家Walker Evansとモダニスト文学者との相互影響関係を実証するという本研究の目的を達成するために、研究初年度となる本年度は、研究全体の基盤となるEvans関係の基礎資料およびHemingwayのキューバ関係の文献の収集につとめ、その読解・検討を行った。
これまで文学・写真研究者双方から看過されてきたが、Evansのキャリアは、同時代のモダニスト文学者達との共作あるいは関連作品によって彩られている。とりわけ、「失われた世代」として同世代であったEvansとHemingwayとのキューバを介した繋がりはほとんど知られておらず、こうした研究に先鞭をつけることができたことは意義があると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究においては、4年間の研究期間のうち、初年度はEvansとHart Craneとの比較研究を進める予定であったが、国際学会の日程等を考慮して、今年度にEvansとHemingwayとの比較研究を進めることとなった。当初の予定とは異なるが、全体的な研究の進捗には大差なく、順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

次年度は、本年度に進めたEvansとHemingwayの研究をさらに進めるために、国際ヘミングウェイ学会への出席およびキー・ウエスト美術・歴史博物館でのアーカイヴ調査を実施する予定である。次年度も、EvansとHemingwayのキューバ関連の資料収集を行い、論文化の準備を進める。日程的に可能であれば、ジョン・F・ケネディ大統領図書・博物館でのアーカイヴ調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

図書の到着が遅れそうであったため、購入をキャンセルした。

次年度使用額の使用計画

図書費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「戦争と記憶のアメリカン・シアター --兵士の帰還と『兵士の報酬』2016

    • 著者名/発表者名
      山本 裕子
    • 雑誌名

      『人文研究』

      巻: 第45号 ページ: 33-54

  • [図書] 『ウィリアム・フォークナーと老いの表象』2016

    • 著者名/発表者名
      金澤 哲編、山本 裕子他
    • 総ページ数
      265
    • 出版者
      松籟社

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公開日: 2017-01-06  

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