研究課題
基盤研究(C)
本研究は,論争文学の虚構性と歴史性の両方に着目し,論争文書を歴史史料として読みつつ歴史認識を深め,その現代的な価値を見いだすことであった.虚構としての文学を分析する手法を用いながら,流通とメディアに焦点をあて,歴史社会学及び社会史が着目してきたテクストの社会性を定義する境界領域研究である.それゆえ政治史,文学史,社会史など,既存の複数の学問領域の研究者と共同で研究を進めた.その成果は研究期間内に行われた複数回の発表,最終年度に実施された国際シンポジウムなどの形で,一般に公開されている.
論争文学研究