研究課題
本研究の目的は日本語と英語の分析に基づき、意味情報、特に、接続詞、述語、項、演算子束縛に関する情報を視覚化しアクセス可能にする手法を開発することであった。本研究の重要な成果は、解析済みのコーパスデータから読み取られた意味関係を視覚的に表示するツールの開発である。このツールによって、例えば、意味役割、照応関係などの、文中あるいは談話中に見られる多くの関係を描くことができる。また、このツールを使うことで、コーパスのアノテーターは自身の文(あるいは談話)の解釈がアノテーションによって適切に捉えられているか否かを確認することができるようになる。視覚化ツールは次の解析情報付きコーパスの構築で利用されている:(1) 英語(TSPC,7026ツリー,87182語,http://www.compling.jp/ajb129/tspc.html),(2) 現代日本語(NPCMJ,30460ツリー,505319語,http://npcmj.ninjal.ac.jp/interfaces), (3) 上代日本語(MYS97,159ツリー,2549語,http://www.compling.jp/mys97)。これにより,以前は不可能であった依存関係の層を視覚的に示すということが、数千の実例という規模で可能になった。
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