研究実績の概要 |
今年度、研究成果を国際学会で一度発表を行い、また、国内の関連する大きなワークショップでも研究発表を行った。前者は、Association of Linguistic Typologyと呼ばれる学会で、”The River Mouth and a Topological Mapping between Global Absolute FoR and Local Absolute FoR: A Perspective from Central Alaskan Yup'ik”というタイトルの発表を行った。申請者のテーマはいかに地形と指示詞が相互作用を起こして、語彙化、そして使用されるのかというところにあるのだが、Sociotopography: the Interplay of Language, Culture and Environmentというセッションに参加し、ポリネシア地域の指示詞使用、オーストラリア言語の指示詞使用の研究者と準備も含めて丸2日間議論を行うことができた。この準備段階で書いた論文、"A Supplementary Description of the Use of Demonstratives in Central Alaskan Yup'ik"『認知・機能言語学研究II』があり、その内容を進展させたものを現在投稿のために執筆中である。 また、Nominalization Festa III という年次大会に出席し、Grammaticalization and Nominalization in Central Alaskan Yup’ikというタイトルで発表した。内容としてチベット・ビルマ諸語の名詞化の特徴、ナバホ語の特徴と比較検討するという視点を導入した。その準備原稿は『時空と認知の言語学VII』という学内紀要に投稿して6月に刊行予定である。
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