研究課題
平成29年度は本研究の最終年度にあたり,以下のことを行った。1.本研究のメンバー全員でAgatha ChristieのThe Thirteen Problemsの英語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガルポルトガル語・ブラジルポルトガル語・ルーマニア語のパラレルコーパス(各言語における語数は約6万5千)を完成させた。2.本研究のメンバー全員で,上記のパラレルコーパスの他に,対象6言語のテンス・アスペクト現象の異同を具体的に観察するために,同パラレルコーパス中の各語の「大過去(過去完了)」をマークした「大過去パラレルコーパス」を完成させた。3.本研究のメンバー全員で,上記の「大過去」パラレルコーパスを用い,フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガルポルトガル語・ブラジルポルトガル語・ルーマニア語における「大過去」の振る舞いを観察すると同時に各言語間の対照分析を行い成果報告としてまとめた。4.本研究のメンバーのうち山村,渡邊,ギボ,岸,鈴木は上記のパラレルコーパスを用い,各人が専門とする言語(スペイン語・フランス語・ブラジルポルトガル語・ルーマニア語)のテンス・アスペクトの振る舞いを具体的に考察し,その結果を各学会・研究会等で発表した。なお,その詳細は研究業績の項目を参照されたい。5.本研究の全成果をCDにまとめた。なお,そのうち上記の「パラレルコーパス」および「大過去パラレルコーパス」は同コーパスの利用者の利便を考慮しエクセルファイルとした。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (8件) 図書 (2件)
言語文化論究
巻: 40 ページ: 85-101
言語科学
巻: 53 ページ: 65-87
科研成果報告CD『現代ロマンス諸語におけるテンス・アスペクト体系の対照研究』
巻: - ページ: -
渡邊淳也・和田尚明(編)『諸言語におけるTAMEの発言について』筑波大学TAME研究会
巻: - ページ: 59-82
in Bulletin of the Faculty of Foreign Studies Sophia University
巻: 52 ページ: 139-162
科研報告CD『現代ロマンス諸語におけるテンス・アスペクト体系の対照研究』
國司航佑他(編)『天野惠先生退職記念論文集』京都大学文学部イタリア語学イタリア文学研究室
巻: - ページ: 1-23
ロマンス語研究
巻: 50 ページ: 11-20
青木三郎(編)『フランス語学の最前線』5 ひつじ書房
巻: - ページ: 1-29
早瀬尚子・天野みどり(編)『構文と意味の拡がり』くろしお出版
巻: - ページ: 223-245
巻: 50 ページ: 1-10
巻: 50 ページ: 41-50