本研究は、先の若手研究(B)『文法性判断のずれ及びぶれの発生メカニズムの解明および解消方法』(課題番号24720181)の発展として行われた。 まず、日本語とシンハラ語のWH疑問文の統語的・意味的分析に関して、インターベンション効果が観察される環境が日本語とシンハラ語で同一であった。次に、名詞句接続詞の「か」と「も」についてで、疑問詞に「か」または「も」をつけると数量詞に変化する。本研究では、韓国語のケースも含めて、名詞句接続詞の統語的・意味的構造を明らかにした。 最後に、インターベンション効果自体について、疑問詞が島内にある場合の解決方法は言語間で異なりうることがわかった。
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