研究課題
基盤研究(C)
本研究の成果は二つある。まず、従来のアスペクト研究ではあまり注目されなかった分詞(完了体副動詞、不完了体形動詞)の中和現象と前景・後景との関係を新たな分析基準を提案して解明した。また、タイポロジーの観点から中和現象に現れる破格形と語彙的他動性との相関関係の意義を明らかにした。次に、従来のアスペクト研究では不十分だった通時的にみた動詞、分詞と前景・後景の関係を新たな分析基準を提案し、19世紀から20世紀の代表的な文学作品を用いて解明した。
ロシア語学とテクスト言語学