研究課題/領域番号 |
15K02496
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
西郷 英樹 関西外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20388482)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 日本語教育 / 語用論 / 終助詞 / 発話末詞 / 発話連鎖 / 談話完成テスト / 日本語学習者 / 日本語母語話者 |
研究実績の概要 |
本研究課題2年目前半は初年度から実施していた談話完成テストを日本語学習者26名に対して引き続き行い、本研究課題でのテスト実施を終了した。2年間で集めたデータは母語話者53名(女性43名、男性8名)、学習者50名(女性37名、男性13名)である。母語話者はみな研究者所属機関の大学学部生で、学習者の母語、日本語レベルの詳細については次の通りである。母語:英語23名、中国語13名、韓国語6名、ロシア語2名、トルコ語1名、ノルウェー語1名、フィンランド語1名、ヘブライ語1名、ベトナム語1名、ポーランド語1名。日本語レベル:短期留学生のための日本語コース(中級前22名、中級8名、上級前7名、上級後2名)、正規の学部生4名、正規の大学院生7名。なお、当初の予定は初級、中級、上級レベルのそれぞれ20名からデータを集めるというものであったが、予定を変更し、中級レベル以上の学習者により焦点を当てることとした。2年目の後半は、上記テストで得た紙ベースのデータをマイクロソフト社の表計算ソフトであるエクセルを用いてデジタル化し、まとめた(ファイル名:*「発話末詞『ね』『よ』『よね』がその後の発話連鎖に与える影響に関する考察(テスト結果)」)。その後、得たデータの分析法の検討、そして現在は叙述文に対する母語話者と学習者の応答の仕方の比較・分析を行っている。
*テストの結果をまとめた上記ファイルを研究目的での利用に限り希望者に無料配布いたします。入手方法は[13.研究発表]に記載の拙論をご参照ください。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定は、本年度の初めに初年度の残りのテスト実施分を終わらせ、年度の大半を分析に割く予定であった。しかし、テスト協力者が思うように集まらずテスト実施が夏までかかってしまった。その後、テストで得たデータ(101人分)のデジタル化の作業があり、分析作業に若干の遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、現在行っている母語話者と学習者の叙述文への応答に仕方に関する分析・考察を引き続き行う(なお、この分析結果の一部を7月8・9日に開催される「NINJAL国際シンポジウム日本語実用言語学国際会議(於国立国語研究所)で口頭発表をする予定)。その後、質問文への応答の仕方の分析・考察へと進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画した学会参加等の出張にかかる費用が当該年度に発生しなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度以降の学会参加、情報収集などで使用する。
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