研究成果の概要 |
雲南に分布する中国語・タイカダイ語族・チベットビルマ語派・ミャオヤオ語族に関して鼻音韻尾の-m, -n, -ngがどのように変化するかのタイプを同じ記号で色分けして地図化し,重ね合わせることによって共通する傾向や相互関係を跡づけた。特に雲南中国語につき声調のタイプわけを行い,地図化してそれらの形成過程を推定した。また同じく中国語に属する山東方言について近年の三段階からなる時系列言語地図を作成しその変化過程をきめ細やかに跡づけた。雲南にも分布するタイカダイ語について語彙・音韻・構文にわたる8項目の地図化と解釈をし,英文で成果を公刊した。語族を超えた変化過程の実例を多く見出した。
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